静電気を利用して塗装する
2014.01.20
カテゴリ:理科用語
静電気を利用して塗装する
- 皆さんこんばんは。オフィス・宮島です。前回静電気について解説いたしました。今回は「静電気の応用例」について解説いたします。
- 皆さんも大きくなったら車に乗ると思います。その時、車のボディはどのように塗装しているのか?と疑問に感じるかもしれません。
- 実は…ここに静電気を利用しているのです。
静電塗装とは?
- 静電塗装(せいでんとそう)というのは、塗料にマイナスの電気を持たせ(これを帯電という)、被塗装物にプラスの電気を持たせます。異なる極性を持つ電子は互いに引き合うという性質があるので、塗料が垂れずに被塗装物に付着します。こうすることで、無駄な塗料を使わずに効率的に塗装することができます。
問題点
- 一見無駄のない塗装法だと思われますが、次のような欠点も抱えています。
- 電場(電界)の集中しやすい凸部に塗料が集中しやすいため、凹凸の多い部品ではムラができやすい※
- 予想外の遠くまで塗料が付着してしまう
- 電気を用いるため、感電事故や火災への注意が必要
- この辺をきちんと踏まえたうえで行わないといけません。
※の解説
凸部に電界が集中するのは、雷が高い建物に落ちる原理と同じ
本日はここまでといたします。ご清聴ありがとうございました。