海水1滴に含まれる微生物の数は?
2014.07.28
カテゴリ:理科用語
海水1滴に含まれる微生物の数は?
- 皆さんこんばんは。オフィス・宮島です。夏休みに入り皆さんいかがお過ごしでしょうか?夏になれば、海水浴に行くことも多くなります。そこで、皆さんに質問です。海水1滴に含まれる微生物の数はどれくらいでしょうか?次の中から選択してください。
- 一匹もいない
- 10匹以下
- 100匹以下
- 100匹より多い
- 気持ち悪いから数えたくない
正解はこちら
- 正解は④の「100匹より多い」です。実際に見てもらいましょう。
- 左側に見える大きな生物はケンミジンコと呼ばれるミジンコの仲間です。右下に見える大きな生き物は「カニのメガロパ幼生」と呼ばれるカニの赤ちゃんです。また、中央付近にある緑の粒が入った真ん丸の生き物はボルボックスと呼ばれる植物プランクトンです。その周辺にある茶色いコイルばねのような生き物は「スピルリナ」と呼ばれる藻類の一種です。
- たった1滴の海水の中にこれだけの生き物がいます。これはどういうことかというと、この周辺の海域は栄養が非常に豊富で魚をはじめ生物がたくさんいるということです。逆に「青の洞窟」のような非常に澄んだ海やバイカル湖のような「澄んだ湖」だと、プランクトンがほとんど存在しないため、ほとんど魚がいません。
- 昔の人が「水清ければ魚棲まず」とか「白河の清きに魚も住みかねて もとの濁りの田沼恋しき」と謳ったのはこれを意味しているのです。大きな生物が生きてゆくには小さな生物がたくさんいなければいけないのです。すなわち、きれいなことも重要ですが、ある程度汚れていないと逆に落ち着かなるのです。(決して自分の部屋が掃除できないことを自己弁護しているわけではありません)
本日はここまでといたします。ご清聴ありがとうございました。
コメント
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プランクトンの事、驚きました!海水一滴中ですと、10匹くらいかと思いましたが
100匹以上とは。
まるで、プランクトンの渋谷駅前みたいですね!
そして、メガロパ可愛い。
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