霧と靄(もや)の違いは?
2014.07.11
カテゴリ:理科用語
霧と靄(もや)の違いは?
- 皆さんこんばんは。オフィス・宮島です。今回は「霧」と「靄(もや)」について解説したいと思います。
- まず、皆さんに2枚の写真を見ていただきたいと思います。
- ここで問題です。どちらが「霧」でどちらが「靄」でしょうか?
正解および解説
- 正解は上の写真が「霧」で下の写真が「靄」です。どのように違うのでしょうか?
霧と靄は同じものだが…
- 霧(fog:フォグ)と靄(mist:ミスト)は基本的には「水蒸気を含んだ空気が何らかの原因で冷やされて、空気中に水滴として現れたもの」です。これだと違いが判りません。何が違うのかというと…見渡せる距離が違うのです。
- 見渡せる距離が1km未満のものが霧、見渡せる距離が1km以上10km未満のものが靄なのです。たったこれだけの違いなのです。
霧=雲?
- さらにいうと、霧と雲も同じなのです。発生原理は全く同じで、雲も水蒸気を含む空気が冷やされて、含まれた水蒸気が水になって出てきたものです。何が違うのかというと…地上にあるかないかの違いです。下の写真は地表付近で発生した「雲」です。すなわち、地上で発生した「雲」は「霧」というわけなのです。
- この「霧」が天高く上ると、「層雲」という雲になります。
- 同じものでも「定義」1つで別のものになる…というお話でした。
本日はここまでとします。ご清聴ありがとうございました。