雨粒の形はどうなっている?
2014.07.10
カテゴリ:理科用語
雨粒の形はどうなっている?
- 皆さんおはようございます。オフィス・宮島です。本日は皆さんに問題です。
その前に、今回の台風8号とそれによる集中豪雨によって被害を受けた方々に対し、お見舞い申し上げます。
- 話を元に戻して、皆さんに改めて問題です。
- これから本格的な夏に向かう日本では、雨が非常に多くなりますが、その時降ってくる雨の形状はどのようになっているでしょうか?
① 漫画で見かける涙のような「雨粒」の形になる
② 丸いまま
③ 肉まんのような形状になる
④ そんなものには興味がない
正解はこちら
- ③の「肉まんのような形状になる」のが正解です。その貴重な写真がこちらです。
なぜこのような形状になるのか?
- ではなぜこのような形状になるのかを図で解説しましょう。雨は、雲の中で小さな氷の粒が無数に集まってきます。それがある大きさに達すると、重たくなって地面に向かって落ちてきます。高度が下がると気温が上がるので、氷の粒は溶けて水に変わります。そのようにできた水が地面に降り注いだのが雨です。
- 地面に向かうとき、水が持つ表面張力※によって球体になります。空中から地面に落下してくるので雨粒に重力がかかります。
※容器に入っていない液体には、上からの引力が無く下に向かう力のみ働くため、表面が縮もうとする。その時に発生する面に沿う力のこと。
- 重力のほかに地上には空気が存在するので、空気抵抗もかかります。
- そうすると、雨粒の下の部分は空気抵抗により押しつぶされて平らな形状になります。しかし上の部分は表面張力しかかからないため真ん丸のままです。
- だからこのような形状になるのです。ただし、雨粒が小さい霧雨の場合は空気抵抗をほとんど受けないため②のような形状になります。
本日はここまでとします。ご清聴ありがとうございました。
コメント
-
このコメントは管理者による承認待ちです。