台風が来ると波が高くなるのは?

台風が来ると波が高くなるのは?

  • 皆さんこんばんは。オフィス・宮島です。今回も台風に関連する内容に関して解説いたします。
  • 台風が近づくと、台風がいる周辺の海の波が高くなります。そして、沿岸地域に高潮の被害をもたらします。

高潮の被害

  • ではなぜ高潮が発生するのでしょうか?そのメカニズムを調べてみましょう。

台風の気圧が低いから発生する

  • 海抜0メートル付近の気圧は1013ヘクトパスカル、即ち1平方メートルあたりに約10トンの重さがかかっています。台風の中心気圧は1000ヘクトパスカル~890ヘクトパスカルと様々ですが、基本的には地上より気圧が低いです。(低気圧であるため)
  • 空気は気圧の高いところから低いところに向かって流れ込みます。さらに、地球は自転しているため台風に転向力(コリオリの力)がかかります。ゆえに台風は左回転します。(南半球では右回転)
  • 台風が回転することによって遠心力(円の中心から離れる方向に力)が発生し海水が台風に吸い寄せられます。吸い寄せられた海水は、台風の強風によって外に押し出されます。最後に吸い上げられ押し出された海水が上乗せされて沿岸部に「波」として押し寄せるからです。

高潮のメカニズム

画像引用元 tenki.jp

  • 簡単に言うならば、掃除機で水を吸い込んで、それを扇風機を使って吐き出すことで発生する…というものです。

津波と高潮の違い

  • 2011年3月11日に東北地方太平洋岸を襲い、非常に多くの命を奪った津波と、台風によって発生する高潮にはどのような違いがあるのでしょうか?
  • 津波は「地震によって水位が変化した分がそのまま動いてくる」のに対し、高潮は「台風によって吸い上げられた分が海面に上乗せされて動く」という違いがあります。津波によって運ばれる海水の量は高潮で運ばれる海水量よりはるかに多いです。このような違いをしっかり理解しておきましょう。

本日はここまでといたします。ご清聴ありがとうございました。

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