植物の進化について

植物の進化について

  • 皆さんこんばんは。オフィス・宮島です。本日は植物の進化についてお話ししようと思います。

生命の誕生

  • 今から46億年前、太陽系に地球が誕生しました。そしてそこから19億年後(今から27億年前)、地球上にシアノバクテリアと呼ばれるラン藻が誕生し、地球上に大量に発生して大量の酸素を吐き出しました。

シアノバクテリア

  • なぜこの生物が酸素を吐き出すことができたのかというと…上の写真を見ていただければよくわかると思いますが、これは緑色をしています。緑色をしているということは葉緑素を持っているということです。ゆえに光合成によって酸素が吐き出されたというわけです。
  • シアノバクテリアによって吐き出された酸素は20億年以上かけて大気中に増えた酸素からオゾン層が作られ有害な紫外線がカットされるようになり地上でも生物が生きてゆけるようになりました。

原始植物の誕生

  • シアノバクテリアが発生してから数億年後、海藻(今の海苔やわかめの御先祖)が誕生しました。先に述べたシアノバクテリアによって生み出された酸素からできたオゾン層によって地上でも生物が生きてゆけるようになると、リニア植物と呼ばれる現在の植物の先祖に当たるものが地上に芽を出しました。

リニア植物

  • この植物は葉がなく、胞子で子孫を増やしていました。ほぼそれと同時期に誕生したシダ植物は3億6000万年前には維管束が発達し高いところまで水をくみ上げることができるようになりました。そしてリニア植物を駆逐し大森林地帯を作りました。

シダ植物の繁栄

  • ちなみに、このころには昆虫も登場し、全長60cmに達する巨大トンボとして有名なメガネウラや現在の日本で「G」と呼ばれて畏怖されているゴキブリもこのころ登場しました。また、ゴキブリはこの時代からほぼ姿は変わっていません。

裸子植物の登場

  • 大繁栄したシダの大森林も今から3億年前には地中に埋まってしまいました。そしてそれに代わりイチョウやソテツといった裸子植物が登場しました。これらは胞子ではなく硬い殻をもった種子で増えるため、水を必要とせず、乾燥地帯にも勢力を拡大してゆきました。その後松や杉も登場しました。

松の木

被子植物の登場

  • 今から1億3000万年まえ、より確実に子孫を残すことのできる植物である「被子植物」が誕生しました。裸子植物の花粉は風で運ばれていましたが、被子植物は虫が花粉を運ぶため受粉の確率が格段に向上しました。それを受けて昆虫も大幅に進化しました。その結果、現在の地球上では約25万種の被子植物が存在し、地球上で最も広い生育場所を確保しています。かつて大繁栄したシダ植物やコケ類の生育場所は大幅に縮小しました。

今の森林

  • そして、いまわれわれが「森林」としてみている風景が260万年前に完成したわけです。

本日はここまでとします。ご清聴ありがとうございました。

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