雷から身を守るに最適な場所は?

雷から身を守るに最適な場所は?

  • 皆さんこんにちは。オフィス・宮島です。今回は「雷」の話をしようと思います。え?季節外れ?そんなことはありません。私が住んでいる富山県はこの時期が最も雷が多いのです。
  • ここで少し地理の勉強をしようと思います。冬の日本海側では、このような気圧配置になります。

冬の天気図

画像引用元 駒澤大学

  • 横から見るとこのようになります。

冬の天気のモデル図

  • このように冬の日本海の上で水蒸気を吸った雲は、日本海側の山脈(日本アルプスなど)にぶつかって雪が降ります。そして山脈を通り抜けるときに水蒸気を「雪」として落としたため、太平洋側では冷たく乾燥した風が吹くわけです。
  • 日本海側で大雪が降る際、大きな雷がしょっちゅう発生します。これはなぜかというと…水蒸気が冷やされて氷の粒になったとき、お互いがぶつかり合うことによって静電気が発生します。雪雲と地上の間には「空気」という絶縁体があるため、雪雲の電子は動くことができず、静電気は雲に蓄えられてゆきます。そして、何かの拍子で絶縁破壊が生じると雷が発生するのです。

雷より身を守る安全な場所は?

  • 話がそれたので本題に戻します。皆さんに質問です。次の3つの中から雷より身を守る安全な場所を選んでください。
  1. 高い木の下
  2. 何もないグラウンド
  3. 車の中
  • 正解は3の車の中です。なぜかというと、下図に示す通りに雷の電気が流れるからです。

雷の経路

  • このように、車のボディを伝って地面に流れるため、人には全く雷の電流が流れないのです。こういうのを静電遮蔽(しゃへい):electrostatic shieldingといいます。ただし、この時車の窓およびドアをきっちり閉めてください。そうしないとそこを起点に車の中の人に電流が流れてしまいます。

本日はここまでといたします。ご清聴ありがとうございました。

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