物質の種類と抵抗
2013.12.23
カテゴリ:理科用語
物質の種類と抵抗
- 皆さんこんばんは。オフィス・宮島です。今回は物質の種類と抵抗について解説いたします。
- 物質には、導体・半導体・不導体の3種類が存在します。それぞれ次のような性質を持っています。
導体・半導体・不導体とは?
- 導体というのは、「電流をよく流す物質」のことです。銅や銀などがこれに当たります。不導体または絶縁体とは「電圧を加えても電流が流れない」物質のことです。ゴムやガラスがこれに当たります。半導体というのは、導体と不導体の中間の性質をもつ物質のことです。シリコンやゲルマニウムがこれに当たります。抵抗率※で分類すると、下図のようになります。
※抵抗率とは…
断面積1平方メートル、長さ1メートルの導体の両面間の抵抗のこと。
- ちなみに、半導体はi型(真性)半導体、n型半導体、p型半導体の3種類が存在します。
i型(真性)、n型、p型半導体の違い
- i型(真性)半導体、n型半導体、p型半導体の違いは次に示すものです。
半導体の種類 | 特徴 |
---|---|
i型(真性)半導体 | 電子と正孔(ホール)の数が同じ 光を当てると電子が飛び出す(光電効果) |
n型半導体 | リンやアンチモンを添加してできる半導体 電子の数がホールの数より多い |
p型半導体 | ガリウムやインジウムを添加してできる半導体 ホールの数が電子の数より多い |
- n型半導体とp型半導体をくっつけてp型半導体のほうにプラス端子をつなぐと、電流が流れますが、反対にすると電流が流れません。この性質を利用して交流電源から直流電源を作り出すことができます。
- ちなみに、n型半導体とp型半導体をくっつけて作った素子を「ダイオード」といいます。
本日はここまでといたします。ご清聴ありがとうございました。