ネギは植物のどこを食べているのか?
2013.05.21
カテゴリ:理科用語
ネギは植物のどこを食べているのか?
- 皆さん、こんばんは。オフィス・宮島です。今日も皆さんに質問をしたいと思います。
- 上の図をご覧ください。「初音ミク」といえば「ネギ」ですよね。彼女が持っているこの「ネギ」…我々はいったい植物のどの部分を食べているのでしょうか?
実は…
- 正解は「葉」を食べているのです。では、ネギの全体像を見てみましょう。
- 下の赤丸部分が「根」で、引き出し線がある部分はすべて「葉」になります。なぜなのか?
- それは、下の図をご覧ください。白い部分、黄緑の部分、緑の部分にすべて縦方向に筋が入っているのが見て取れると思います。これは「葉脈」で、葉にしか存在しないものです。だから「葉」であると断定できます。
- では、「茎」はどこに存在するのか?
下の写真をご覧ください。「根から数センチ上の赤丸で囲んだ部分」が「茎」です。
- このことから、ネギは90%以上が「葉」で構成されているということがわかります。
おまけ
- 「ネギ」といってもいろいろ種類があります。ここで簡単に紹介したいと思います。
太ネギ
- 下仁田ネギ(しもにたねぎ)
- 群馬県下仁田町で生産されるネギ。丈が短く太い。生で食べると非常に辛いが、煮込むと非常に柔らくなり甘くなる。鍋物に最適である。
- リーキ(りーき)
- 西洋(主にヨーロッパ)食されている。見た目は下仁田ネギとよく似ている。ネギと違い、葉は平べったい。加熱するとねっとりとし甘みが出るため、スープに利用される。また、ウェールズの国花・国章でもある。
中ネギ
- 千住ネギ(せんじゅねぎ)
- 土寄せして軟白させる。そのため緑の部分より白の部分が多い。いわゆる「長ネギ」の代表格。
- 深谷ネギ(ふかやねぎ)
- 埼玉県深谷市を中心とした地域で栽培されている。埼玉県深谷市はネギの生産量日本一である。冬のネギはミカンに匹敵するほどの甘みを持つといわれ、すき焼きに入れると「砂糖がいらない」といわれるくらい濃厚で上品な甘みが加わる。
- 九条太ネギ(くじょうふとねぎ)
- 京都発祥。「青ネギ」の代表格で、京野菜の一種。葉肉が柔らかいため、うどんの薬味やすき焼きに利用される。
- 越津ネギ(こしづねぎ)
- 愛知県津島市越津が発祥。軟白栽培に適しており、白い部分を非常に長くすることが可能。葉肉もやわらかく青い部分も利用可能。
細ネギ
- 九条細ネギ(くじょうほそねぎ)
- 京都発祥。九条太ネギより株別れが多い。葉肉が薄く柔らかい。そのため麺類・冷奴の薬味・汁の実に使用される。
- 博多万能ネギ(はかたばんのうねぎ)
- 九州・福岡県の九条細ネギの系列。葉肉が薄く柔らかいため、型崩れしないように特別な容器に入れて発送する。九条細ネギ同様、薬味や汁の実に利用される。
- 今回はネギの特徴を学ぶことで「理科の勉強」ができ、ネギの産地から「地理の勉強」をすることができたと思います。このように1つのテーマを「横」につなげることで、一度に複数の教科の勉強ができるようになります。時間短縮および効率化のため、この方法をぜひ身に着けてくださいね。
- 本日はここまでといたします。ご清聴ありがとうございました。
参考文献および画像引用元 野菜図鑑「ねぎ」
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