ロボット(ろぼっと)

ロボット(ろぼっと)

  • 皮肉なことに、FA化が進んだため、人間が行う仕事がロボットにとられており後述する「R.U.R」の悲劇が起こるのではないかと私は考えている。

ロボットの語源となった「robota」

  • チェコの作家・カレル=チャペックによって書かれた戯曲「R.U.R」に登場する人間の心を持たない人造人間"robota"が語源である。
  • この戯曲のあらすじはこのようなものである。(Wikipediaに書かれていたあらすじをもとに書いてみた)
    • 未来のとある島にある工場でロボットを製作している。ここで作られたロボットは世界中に送られ、人間の代わりに働いている。それによって人間は豊かで便利な生活を送っていた。

    • そこに、人権団体がやってきた。社長が団体職員にロボットについて説明したが、つれてきたロボット(女性)をみて「これはロボットではない」といった。しかし、社長はそれを認めず、その証拠を見せるために解剖室に連れて行こうとした。何も抵抗せず社長についてゆくロボットをみて職員は必死になって阻止した。

    • 職員はロボットが生産される過程を見学したのち、研究者や技術者に「ロボットに心を植え付けてほしい」とお願いした。

    • 10年後、その職員は結婚したが子供が生まれなかった。そして「人間の子供」は世界中からいなくなってしまった。なぜなら、人間は労働しなくなり、すべてをロボットに任せてしまったため指一本動かさなくなってしまったからである。

    • そして、心を持ったロボットたちはこのような人間たち見て怒りを覚え反旗を翻し、人類を滅亡させた…。

    • 本来はここで終わるが、のちに追加された物語がある。このような話である。

    • さらに時間が流れ、秘伝書を失ったロボットたちも絶滅の危機にさらされる。唯一生き残った人間(ロボット開発にかかわった研究者の1人)にロボットの男女が「われわれを救ってくれ」と頼みに来た。しかし年老いた研究者には何もすることができなかった。

    • 研究者は「ロボットのどちらか1人を分解すれば、彼らを救う秘訣が分かるかもしれない」と告げた。男のほうは「そんなことすれば殺す」と脅したが、女のほうは「ロボットたちを救うためなら犠牲になる」といった。お互いにかばい合う姿を見た研究者は、彼らを新しいアダムとイブとして新世界に送り出したのであった…という内容である。
  • このため、欧米では「ロボット」は「反乱するもの」とみなされている。
  • しかし、日本ではみなさんご存知との通り、「鉄腕アトム」から始まって「機動戦士ガンダム」、「Dr SLUMPアラレちゃん」、「マクロス」、「エヴァンゲリオン」などロボットが登場するアニメ・漫画はたくさん存在する。この国では「ロボット」は「友達」である。

Dr SLUMPアラレちゃん

a:6160 t:1 y:0