偏差値(へんさち)

偏差値(へんさち)

  • 偏差値というのは、「平均値を50とし、標準偏差が10となるように標本変数を規格化したもので、ある数値がどの位置にいるのかを示すもの」である。

    偏差値の解説

  • 高校入試の場合、左に行くほど「低難易度」となり右に行くほど「高難易度」となる。また、授業内容も右に行くほど「非常に難しく」なる傾向が高い。

偏差値の計算式と判定法

  • 次の式を用いて計算する。

    偏差値の計算式

  • たとえば、模擬試験の結果が5教科145点(富山県の高校入試は5教科200点満点のため)で、平均点が130点、標準偏差が65の場合、偏差値は((10×(145-130)/65)+50=52.3≒52となる。
  • この場合、大体偏差値52までの高校までなら、受験して合格できる可能性が高いという判定が下る。

全国の高校偏差値の分布

  • 日本全国の高等学校の偏差値を分析した結果、このようなヒストグラムが得られた。

    全国高等学校偏差値ヒストグラム

  • 最低は32、最高は78であった。偏差値40~49が最も多く分布しており、次に多いのは50~59であった。

偏差値の分類について

  • オフィス・宮島では、このように分類している。
    • 偏差値70以上…全国有数の進学校
    • 偏差値65~69…地元でトップの進学校
    • 偏差値60~64…上位進学校
    • 偏差値55~59…中の中~中の上位進学校
    • 偏差値50~54…中位進学校
    • 偏差値45~49…中の下位進学校
    • 偏差値40~44…下の上位進学校
    • 偏差値35~39…下位進学校
    • 偏差値35以下…ボーダーフリー
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おまけ・全国国立・私立中学校偏差値の分布

  • 同様に日本全国の国立・私立中学校の偏差値を分析した結果、このようなヒストグラムが得られた。最高が78、最低が42であった。また、「難関校」と呼ばれる中学校は、これと同名の高校も「難関校」であることが多い。

国立・私立中学校の偏差値の分布

  • あなたの出身校や受けたい学校はどこに当てはまるかな?こちらで調べてみよう!

スクールカーストとの関係は?

  • 2013年5月14日、私が非常勤講師をしている塾の生徒(女子高生)に「学校内にスクールカーストは存在するのか?」と質問をしてみたところ、「そんなものは存在しない」「いきがっている生徒が勝手にやっているだけ」「ドラマの見すぎ」という答えが返ってきた。返答した3人のうち2人は富山県有数の進学校の生徒で、1人は進学校ではないが非常におおらかな校風の学校に通っている。
  • これから推測すると、有数の進学校では「勉強しなければすぐ落第・留年させられるので、相手のことを気にしていられない」ため、発生していないのではないのかと考えられる。また、おおらかな校風のところでは「生徒自身がゆったりしているので、気にしていない」から発生しないのではないのかと考えられる。

※本文中「富山県有数の進学校」と書いたが、この学校の偏差値はそれぞれ67、62で「進学校ではないが非常におおらかな校風の学校」の偏差値は43である。

  • あくまで予想だが、偏差値が高いところと低いところではスクールカーストが生まれにくく、中間部分では生まれやすい傾向があるのではないか。

注意

  • 偏差値はあくまで「入学難易度」を示したものであり、「難関校に入ってここを出たから将来安心」というわけではないので、注意すること!

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