CAD/CAM(きゃど・きゃむ)
CAD/CAM(きゃど・きゃむ)
- Computer Aided Design/Computer Aided Manufucturingの略。コンピュータを用いて、製図および加工データの作成を行うシステム。
- これを用いることにより、複雑な形状の加工も可能になる。たとえは、3次元曲面の加工や5軸加工といったものができる。
画像引用元 株式会社データ・デザイン
- CADで製図する場合、使い方が画像編集ソフトとほとんど同じなので、画像編集ソフトでお絵かきのできる方はとっつきやすいと思う。
- 導入には、それなりにコストはかかるが、最近は廉価版や無料のものもあるので、積極的に使ってみて、もっとも合うものを探してみるとよい。
- 有名なソフトは、Master CAMやVISI Seriesといったものである。
- 基本的には、CADとCAMはセットになっており、CADで作成した図面に、特定の加工を施すためのデータ(NCデータ)を作る。
- そのため、切削加工に入る前にシミュレーションを行えるので、失敗を未然に防ぐことができる。また、非常に多くの工具を用いて非常に時間のかかる加工を行うプログラムを簡単に短時間で作成することができるので、時間短縮に大いに貢献する。
- たとえば、どのような加工を施すかというと(会社によって若干定義が変わる)
- 2次元加工
穴あけ(ドリルやエンドミル、リーマを使う)、タッピング(めねじ切り)、輪郭加工(指定した図形に加工する)、割り出し加工(加工面を指定して加工)など
- 2.5軸加工
輪郭加工にて、ある深さを持たせて行う加工
- 3軸加工
等高線加工(加工面の勾配に応じて加工間隔が変化する)、3次元輪郭加工(曲面に描いた指定した図形を加工する)、ポケット加工(閉じた曲線部分を指定された深さまでの穴に加工する)、曲面の法線方向に沿って加工する、削り残し加工(大きな工具では削れなかった部分を加工する)など多数
- 5軸加工
特殊な加工で、たとえば人工骨の加工やエアコンのエンベラ加工に用いる。(工具自体を曲面に合わせて動かす加工)
- 2次元加工
- 余談だが、私が初めに勤めていた会社で知ったことだが、同時5軸制御を行える機械を輸出する場合、国の許可が必要で、軍事利用されないことが確約できた場合のみ可能である。(実際、これに違反した会社が強制捜査を受け、ニュースにもなった)
- また、アルミニウムが加工できる機械も輸出する場合も国の許可が必要である。
- 機械加工用だけでなく、住宅設計用などのCADもある。
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